絵を独学する人におすすめ|『アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方』レビュー
YouTubeなどの普及によって
独学でもさまざまな専門家から
質の高い情報を得られるようになりました
それでも
「質問や相談ができる
先輩や友人がいたらな〜」
と感じることはありませんか?
そんな独学で絵を学んでいる人にとって
先輩からのアドバイスを
まとめたような本が
『アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方』です
相談できる人がいれば
- 具体的にどんな練習をすればいいのか?
- どんな知識が必要なのか?
- 多くの人が経験しがちな失敗は?
といったことについて
雑談をしながら
アドバイスをもらうことができます
しかし独学の場合は
自分で試行錯誤していかなければなりません
独学で悩みやすいことを幅広く学べる
この本は
まるで先輩と雑談しているような感覚で
読み進めることができます
僕は17年間
アニメ背景の仕事をしてきました
その経験から振り返っても
絵を仕事にしたり
練習を続けたりする中で
一度は悩みそうなことが
幅広く取り上げられていると感じます
たとえば
- 楽しいことは向いている
- 好きな絵から描こう
- 自分を喜ばせる絵を描こう
- 環境づくり・習慣づくりが大切
- 30分でも毎日描こう
- とにかく見て描く
といった
絵を学ぶうえでの
考え方や心構えが中心です
そのため
特定のジャンルに限らず
イラストを描く人全般に
参考になる内容だと思います
技術的なノウハウについては
80例の添削の中で
一部紹介されています
もし
「自分にはどんな知識が必要なのか」を
もう少し具体的に整理したい方は
絵を描くために必要な知識を
こちらの記事でまとめています
→絵を描くのに必要な知識の全体像を見る
著者がどんな練習をしてきたのかがわかる
また
著者が19歳で
本格的に絵を描き始めてから
- 1年目
アニメを作る前提で
既存のキャラクターをアレンジして描く - 2年目
自主制作アニメを作り、模写とデッサン - 3年目
画力向上のためポーズ集を使ってデッサン - 4年目
就職活動のためポートフォリオ制作に全力を注ぐ
ジブリ合格後:骨格や筋肉の練習
といったように
どの時期に何を考え
どんな練習をしていたのかも
具体的に書かれています
「この時期の自分なら
何を練習すればいいだろう?」
と自分と比較しながら
考えることもできます
比較する相手のいない独学では
こうしたロードマップがあるだけでも
かなり心強いのではないでしょうか
実際に
「では自分は何を練習すればいい?」
と迷っている方へ
30分以下でできる基礎練習を
目的別にまとめています
→30分でできる絵の基礎練習を見る
ロングインタビューから学べること
また意外に役立つと感じたのが
巻末に収録されている
著者へのロングインタビューです
子どものころから
アニメーターになり
アニメ私塾を始めるまでの
試行錯誤がまとめられています
何を感じ
それをきっかけに
どのように行動したのかが
具体的に書かれているので
一人のアニメーターの人生を
簡単に追体験するような感覚で
読むことができます
著者の経験を参考にしながら
自分ならどうするか
考えてみるのも面白いと思います
技術的な入門書を探している方へ
もし
アニメーター向けの内容や
キャラクターイラストを描くための
技術的な入門書を探しているなら
同じ著者によるこちらの本もあります
DVDビデオ付き!
アニメ私塾流
最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術
室井 康雄(アニメ私塾) (著)