遠近感が出ないときは、遠景・中景・近景の3グループで考える
- がんばって描き込んでも
遠近感が出ない - 絵にまとまりがなく
奥と手前のコントラストが
チグハグに見える
そんなことはありませんか?
僕は17年ほど
アニメ背景の仕事をしてきました
仕事では
遠くの建物や山、手前の木や建物などを
距離に合わせて整理しながら描くことがあります
遠近感が出ないときは
距離を細かく追いかけるよりも
遠景・中景・近景の3グループで考えると
整理しやすくなることがあります
ただ、最初から
うまく整理して描けていたわけではありません
以前は
遠景から近景に向かって
距離に合わせて少しずつ
明暗のコントラストが強くなるように描いていました
でも、この方法だと
前後の差が少しずつになりすぎて
わかりにくくなります
そのわりに
距離感もはっきり出にくくなります
今思えば、原因は
遠景・中景・近景を
グループとして考えていなかったことです
そこで今は
遠景・中景・近景を
3つのグループとして考えるようにしています
この記事では、下の写真のように
同じようなものが連続している景色を描くときに
遠景・中景・近景の3グループで
明暗のコントラストを整理する考え方をまとめます

距離ごとに細かく明暗のコントラストを変えると整理しづらい
以前の僕は
遠景から順番に
距離に合わせて明暗のコントラストを
決めて描いていました
図にすると下のような考え方です

遠くの明暗のコントラストは弱く
手前に来るほど少しずつ強くする
考え方としては自然だと思えます
でも、実際に描いてみると
前後のコントラスト差が細かくなりすぎて
メリハリが弱くなることがありました
また
似たような形のものが延々と連続していると
どこが奥で、どこが手前なのか
わかりにくくなります
描いている途中でも
前後関係が合っているのか
確認しづらくなります
遠景・中景・近景の3グループで考える
この失敗を減らすために
今は遠景・中景・近景に
グループ化して描くようにしています
細かい距離差を
ひとつずつ追いかけるのではなく
- 遠景
- 中景
- 近景
というように
まず大きく3つのグループに分けて考えます

上の写真のように
遠景・中景・近景が
はっきり分かれていない景色もあります
その場合も
正確な距離で分けるというより
絵の中でどう見せるかを考えて
3つのグループに整理します
3層に分けると、コントラストを確認しやすい
連続した距離で考える場合と
3つのグループで考える場合を比べると
違いがわかりやすいと思います

遠景、中景、近景の3グループで考えると
距離ごとに細かく見るのではなく
- 遠景と中景
- 中景と近景
の明暗のコントラスト差を見ればよくなるので
前後関係がわかりやすくなり
チェックしやすくなります
描いている最中も
自分が今どの層を描いているのか
迷子になりにくくなります
その結果
描いていて混乱しにくくなり
見る人にも伝わりやすい画面に
なりやすいと思います
まとめ
遠景・中景・近景の
3つのグループで考えると
明暗のコントラストを整理しやすくなります
距離を細かく追いかけるよりも
まず大きく3つに分ける
それだけで
前後の差を確認しやすくなります
完成した絵の差は見比べても
少しわかりにくいかもしれません
でも、描いているときの考え方は
かなり変わります
もし、距離感を
連続的にしか考えたことがない場合は
一度、遠景・中景・近景の3つのグループに分けて
考えてみるとよいと思います
考えやすく、描きやすく
見やすい絵にするための
ひとつのヒントになるかもしれません
距離とコントラストの関係をもう少し詳しく知りたい方は
遠くのものと近くのものの見え方を
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