『新装版 ルーミスのクリエイティブイラストレーション』レビュー|プロを目指す人におすすめの実践書
17年間アニメ背景を描いてきた僕ですが
最近あらためて絵の基礎や
考え方を学び直しています
そんな中で読んだ
「新装版 ルーミスの
クリエイティブイラストレーション」は
プロが絵をどう考えているのかを
強く感じさせてくれる一冊でした
新装版 ルーミスの
クリエイティブイラストレーション
A. ルーミス 著
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難易度:中級者~
プロを目指すひとにおすすめ
この本を一言でいうと
プロを目指すイラストレーターのための
実践的な指南書です
「この本を読めば
もう他に教えることはない」とある通り
内容はかなり濃く
トーン、色彩、遠近法、構図などの
実践的な考え方に加えて
ポスター、広告、表紙、挿絵といった
ジャンルごとの考え方まで解説されています
さらに
アイデア出しからラフ、仕上げまで
制作の各工程で何を考えるべきかを
多くの作例とともに学べます
読んでいると
まるでプロの現場で新人研修を
受けているような感覚になります
特に印象的だったのは
トーンや色の考え方です
たとえば
絵を4階調で整理する考え方では
モチーフを魅力的に見せる背景色や
明暗の配置を考える必要があります
モチーフごとの向き不向きもあり
描き込み以前に見せ方の設計が
重要なのだと実感しました

また、本書には
美術館の絵に負けないようなトーンと
色の美を追求せよ
という強いメッセージがあります
イラストレーター志望者や新人に向けて
語りかけるような文体で書かれていて
ただラフを描けばいいわけではない
色の設計に十分な時間をかければ
その結果はしっかり作品に反映される
といった耳の痛い言葉も多く
身が引き締まります
中でも役立ちそうだと感じたのが
32項目にわたる制作チェックリストです
- 構図の必然性
- 焦点の作り方
- 不要な要素の有無
などを確認でき
作品を客観的に見直す助けになります
完成度を高めたい中級者には
特に実用的な内容だと思います
もうひとつ強く納得したのは
情報を選び、細部を省略することで
見せたい部分を際立たせるのは
写真にはできない絵の強みだ
という考え方です
描き込むことそのものではなく
何を見せて何を省くかを判断することが
絵の力につながるのだと
あらためて感じました
原著は約80年前の本なので
今では使われていない画材の話など
現代ではそのまま実用しにくい部分もあります
古い言い回しなので
少し読みにくい箇所もありますが
全体としては今でも十分通用する
普遍的な内容です
初歩的な説明は少ないため
初心者向けの本ではありません
ですが
プロを目指す人の予習としても
すでにプロとして活動している人の
見直しとしても、おすすめできる一冊です
新装版 ルーミスの
クリエイティブイラストレーション
A. ルーミス 著
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