グレーのマーカーで明暗のパターンを見る練習|主役を目立たせる明暗の考え方
- 主役が目立たない
- 見せたいところに目がいかない
そんなときは
描き込みを増やす前に
主役のまわりの明暗差が
画面の中で一番強くなっているか
確認してみてください
主役を目立たせる方法には
明暗以外にも色・描き込み・周囲の情報を
調整する方法があります
明暗以外の方法も含めて主役を目立たせる具体例は
こちらでまとめています
僕は今回
グレーのマーカーを使って
線画に明暗を加えてみたところ
主役を目立たせるための
明暗の考え方を
自分のスケッチで確認することができました
この記事では
実際に試したスケッチを使って
主役を目立たせる明暗の考え方と
グレーのマーカーで確認する練習方法
を紹介します

僕自身
17年ほどアニメ背景の仕事をしてきましたが
屋外スケッチでは
主役を作ることに
長い間苦手意識がありました
今回は
主役を目立たせる方法を
明暗のパターンから考えてみます
主役を目立たせる基本|白地に黒、黒地に白
あまりにも
シンプルで基本的な考え方なので
他の本にも書いてありますが
いろいろな本を読んでいると
表現は少しずつ違っても
主役を目立たせるには
明暗のパターンが重要
という内容が何度も出てきます
僕はこの考え方を
「鉛筆で描く」「ペンで描く」
という本で知りました
この本を初めて読んだ当時は
「白地に黒、黒地に白が一番目立つ」
さらに
「周囲をぼかすと
●や○から目が離せなくなる」
という内容は
当たり前すぎて
わかったつもりでいました
しかし
自分の絵にどう使えばいいのかまでは
正直わかっていませんでした
「鉛筆で描く」「ペンで描く」で紹介されている
コントラストやバリューを使って強調する
という考え方を参考に
下の図を作りました

「鉛筆で描く」「ペンで描く」の考え方を参考に筆者作成
線画にグレーのマーカーで明暗を追加する
今回
黒の線画に
明るいグレーと暗いグレーを使って
明暗を加えました
いくつかのスケッチを
並べて見比べてみたら
初めて「明暗のパターン」に
気づくことができました

「明暗のパターン」を並べています
グレーのマーカーで明暗を加えたあと
下図のように
線画のスケッチと見比べてみると
線だけで見ていたときには
見えていなかった明暗のまとまりが
はっきりしてきました

明暗のまとまりが見えやすくなりました
僕が『鉛筆で描く』を買ったのは
学生だった30年ほど前です
当時、店頭でいろいろな本を見比べて選びました
ただ、そのころは
書かれていることを十分に理解できませんでした
いろいろと描いてきた今になって
ようやく「本質的なことが書かれていたんだな」と
理解できるようになってきました
今回、自分のスケッチで
その考え方を確かめられたことで
30年前にこの本を選んだ自分に感謝しています
重要なのは、見たままの明暗を
そのまま描くことではなく
見せたい場所のまわりで
一番コントラストが強くなるように
明暗を整理することだと
やっと感覚としてつながりました
今回はペンで描いた線画に
グレーのマーカーを加えているので
厳密な意味での4階調練習ではありません
明暗だけを
3階調や4階調に整理する練習なら
輪郭線を使わず
面だけで分けた方がいいと思います
立体の明暗を
白・黒・グレーの3階調に整理する練習は
「立体を3階調で描く練習」で
具体的なやり方をまとめています
実際の見え方には
黒い輪郭線があるわけではないので
線があると
形の境界を暗い部分として
考えてしまいやすいためです
今回は
主役を目立たせるために
コントラストを整理しましたが
遠近感を出すときにも
明暗のコントラストを
整理する考え方が使えます
遠景 中景 近景を
3つのグループで考える方法は
「遠近感が出ないときは遠景・中景・近景の3グループで考える」で
まとめています
まとめ|描き込みを増やす前に明暗差を確認する
主役が目立たないときは
描き込みを増やす前に
主役のまわりの明暗差が
一番強くなっているかを確認すると
よさそうです
参考にした本はこちらです
鉛筆で描く
A. L. グプティル 著
マール社
ペンで描く
A. L. グプティル 著
マール社
【あわせて読みたい記事】
今回のような練習を
ほかにも試してみたい方は
「30分でできる絵の基礎練習を目的別にまとめた記事」
も参考にしてみてください
また、明暗だけでなく
形、空間、光、色、構図、表現など
絵を描くために必要な知識の
全体像を知りたい方は
「絵の勉強に必要な知識を6つに分けて整理した記事」
もあります
今回紹介した本以外にも
絵の勉強に使える本を探したい方は
「初心者〜中級者向けの絵の勉強本を難易度と読む順番つきでまとめた記事」
もどうぞ