赤と緑で茶色を作るメリット|混色で彩度を調整しやすくする考え方
絵の具で「赤」と「緑」を混ぜると
基本的には「茶色っぽい色」になります
ただし
使う「赤」や「緑」の種類によって
「彩度の高い茶色」にも
「くすんだ茶色」にもなります
茶色く塗るときは
色の偏りや彩度を直感的に判断しにくい
茶色い絵の具を使うより
赤と緑で茶色を作った方が
彩度を調整しやすいです
僕はアニメ背景の仕事に17年間携わり
主にポスターカラーを使って背景画を描いていました
現在は
水彩絵の具を使うことが多いんですが
ポスターカラーや透明水彩
アクリルガッシュを使う時に
「茶色」はあまり使っていません
「赤」や「青」「黄」「緑」などの
色の彩度を落とすときに
「バーントアンバー」や「ローアンバー」
といった「茶色」を使うくらいです
- 段階的な明度の茶色を
作ることができる - 彩度を想像しやすい
- 茶色をベースに混色するより
発色がいい(個人の感想) - 「赤」~「緑」まで
連続的な色を作ることができる - 「茶色」というイメージに
縛られずにすむ
具体的に説明していきます
茶色をそのまま使わず、混色で作る理由
茶色の絵の具を使って
明るい茶色を作りたい場合は
下図のように主に2つの方法があります
- 茶色の水分量を多くする
- 白を混ぜる
ただ、白だけを混ぜると
彩度が下がってしまうので
赤や黄色などを加えて
彩度を調整する必要が
あります
それぞれには
次のようなデメリットがあります
- 水が多すぎると発色が弱くなる
- 色が白っぽくなりやすい
彩度がわかりにくい
そこで、下図のように
「赤」や「紫」と「緑」の混色で
茶色を作ります
赤と緑で茶色を作ると彩度を調整しやすい
使う色の明度の組み合わせによって
作りたい明るさの茶色を
作ることができます
このときに見るポイントは
赤が「黄色っぽい赤」なのか
「青っぽい赤」なのか
緑が「赤っぽい緑」なのか
「青っぽい緑」なのか
この違いを意識すると
茶色の彩度を
コントロールしやすくなります
「赤」と「緑」の「青み」が少ないほど、「彩度の高い茶色」になりやすい
考え方として
「赤」「青」「黄」を
均等に混ぜると
グレーに近い色になります
たとえば下図のように
「黄色っぽい赤」と
「赤っぽい緑」を混ぜると
全体として青みが少ないので
彩度の高い茶色になります
反対に
赤も緑も青っぽい色にすると
「赤」「青」「黄」を均等に混ぜた状態に
近くなります
そのため
できあがる茶色も
彩度の低い、くすんだ色に
なりやすいです
バーントアンバーや
ローアンバーのような茶色は
赤・青・黄のどの色が強いのかを
僕には直感的に判断しにくく
彩度もわかりにくいです
正確に判断するには
実際に塗ってみて
他の色と比較する必要があります
少ない色数で連続した色の変化を作りやすい
下の図は、茶色を使わずに
「赤」と「緑」の混色で描いた
下塗りの例です
左下は紅葉
右下は野菜のトマト煮込み
-1024x550.jpg)
少ない色数でも赤から緑まで連続した色の変化を作れます
どちらも
赤と緑の比率を変えているだけなので
使う色数を少なくできます
また
赤から緑へつながるような
連続した色の変化も作りやすくなります
茶色の解像度を上げる練習になる
もちろん
茶色をまったく使わない
という意味ではありません
ただ、この混色を使い始めてから
茶色っぽいから「茶色」を使う
という思い込みが少なくなって
考え方の幅、使う色の幅が
広がりました
茶色を混色で作ったことがない方は
一度、赤と緑を混ぜて
茶色を作ってみてください
今まで「茶色」として見ていた色が
少し違って見えてくるかもしれません
茶色の解像度を上げる練習としても
かなり良いと思います
【あわせて読みたい記事】
今回は
赤と緑で茶色を作る場合を例に
彩度の考え方を紹介しました
混色全体について
「なぜ、その色を混ぜるのか」から整理したい方は
「色相・明度・彩度から混色の考え方を整理した記事」
も参考にしてみてください
また
混色だけでなく
光や色、構図、パースなど
絵を描くために必要な知識を全体から整理したい方は
「形・空間・光・色・構図・表現の関係を整理した記事」
もあります


