絵具を使ったあとの水はどう処分する?凝集剤を使った方法
絵具を使ったあとの水を
そのまま排水口に流してよいのか
迷ったことはないでしょうか
僕は、絵具を使ったあとの水を
そのまま排水口に流さず
凝集剤(水性塗料処理剤)を使って処分しています
17年間、アニメ背景の仕事で
日常的に水彩絵具を使ってきました
勤めていた背景制作会社では
排水管が定期的に詰まり
最終的には排水管を交換する工事が行われました
この経験をきっかけに
絵具を使ったあとの水の処理方法を
考えるようになりました
現在、凝集剤を使っている理由は
主に次の2つです
- 絵具をできるだけ排水に流さないため
- 排水管の詰まりを防ぐため
この記事では
凝集剤を使っている理由と
僕が実際に行っている処理方法
屋外でスケッチするときに
気をつけていることを紹介します
凝集剤を使っている2つの理由
絵具をできるだけ排水に流さないため
メーカーと自治体の処分方法を確認する
ホルベインの公式ホームページでは
水彩絵具などの水性液体について
少量の場合は
水を流しながら下水へ流し
量が多い場合は
紙や布に染み込ませて
燃やせるごみとして処分する方法が
案内されています
ただし、ごみの分別方法は
自治体によって異なります
僕が住んでいる新潟市では
絵具は「燃やすごみ」に分類されています
僕は、少量であっても
できるだけ紙などで拭き取り
排水に流す絵具を減らすようにしています
屋外では絵具を持ち帰る
屋外で特に気をつけたいのが
絵具に使われている顔料です
一部の絵具には
カドミウムやコバルトなどの金属を含む顔料が
使われているものもあります
これらの金属は自然界にも存在しますが
種類や濃度によっては
水質や水生生物に影響を与える可能性があります
屋外でスケッチするときは
その場所の排水が
どのように処理されるのか分からない場合もあります
そのため僕は
屋外で絵具を使ったときは
残った絵具をティッシュや布で拭き取り
絵具を含んだ水と一緒に持ち帰っています
拭き取った紙などは
地域の分別方法を確認したうえで処分します
自然の中でスケッチを楽しむためにも
絵具や絵具を含んだ水を
その場に残さないことは
最低限の配慮だと思います
排水管の詰まりを防ぐため
絵具は、顔料と糊などの成分でできています
排水設備の構造や絵具の使用量によっては
これらが排水管にたまり
詰まりの原因になることもあるようです
冒頭で紹介した排水管の詰まりも
現在、凝集剤を使っている理由の一つです
凝集剤で絵具の成分をまとめ
濾過シートで固形物を取り除くことで
排水管へ流れ込む絵具の量を
減らすことができます
絵具を含んだ水の処理方法
僕は、筆洗の水や絵具皿を洗った水を
直接下水に流さずバケツにためています
ある程度たまったら、次の手順で処理します
- 凝集剤を入れて、絵具の成分と水を分離する
- 濾過シートを使って固形物をこし取る
- 固形物を取り除いた水を下水に流す
- こし取った固形物を乾燥させて
ごみとして処分する
僕の地域では
乾燥させた固形物を可燃ごみとして出しています
固形物を取り除いたあとの水は
下水に流しています
ごみの分別方法は地域によって異なるため
実際に処分するときは
お住まいの自治体のルールを確認してください
使用している水性塗料処理剤
僕が使っているのは
「アクト 水性塗料処理剤 透明」です
僕は、この水性塗料処理剤を
10年ほど使用しています
バケツにためた排水に少量ずつ加え
絵具の成分がまとまるまで
かき混ぜて使っています
使用している濾過シート
「アクト ロカシート」
水性塗料処理剤と同様に
10年ほど使用しています
凝集剤でまとまった絵具を
こし取るために使っています
まとめ
僕は、絵具を使ったあとの水を
できるだけ排水に流さず
凝集剤を使って処理しています
絵具の処分方法は
使用量や地域の排水設備によって異なります
特に屋外では
絵具を含んだ水をその場に捨てず
持ち帰ることが大切だと考えています
処分するときは
自治体のごみ分別ルールと
使用している絵具メーカーの案内を
確認してください
自宅で絵具を使う機会が多い方は
凝集剤を使う方法も
選択肢の一つになると思います
屋外で描くことに興味がある方は
写真を見て描く場合と
現地で描く場合の違いについても
参考にしてみてください
→写真と現地で描くときの違いを
遠景の省略という視点からまとめた記事
透明水彩の顔料や
紙への染み込み方など
絵具の仕組みをもう少し知りたい方は
→透明水彩の顔料・紙・混色について
学べる本を紹介した記事