毎日少しずつ練習したい
でも
何をすればいいのかわからないし
続けるのもむずかしい
そう感じることは多いと思います

でも30分以下でできる基礎練習は
実は意外とたくさんあります

  • 線だけで描く練習
  • 白黒2色で描く練習
  • 白黒グレーの3色で描く練習
  • カラーの色数を絞る練習
  • 窓からの景色を描く練習
  • 人物クロッキー

など
目的に応じて色々です

17年間アニメ背景を描いてきた中で
基礎は知っているだけでは身につかず
短い時間でも手を動かして
確かめることが大事だと感じてきました

僕自身も
毎日コツコツ練習したいと思いながら
習慣化するのが苦手でした

けれど、やめてしまう原因を減らし
15〜30分で終わる形に区切って
練習内容を先に
決めておくようにしたら
週4〜5回の基礎練習を
3か月以上続けられるように
なりました

この記事では
まず30分でできる基礎練習の一覧を
見渡せるようにして
そのあとで自分に合う練習の選び方と
続けるための工夫をまとめます

そもそも自分に
どんな知識が必要なのかを
整理したい方は、先に
「絵を描くのに必要な知識の
全体像を整理した記事」

を読むのもおすすめです

30分でできる基礎練習一覧

30分だけといっても
できることは色々あります

ここでは
僕が実際にやった練習の一覧で
見渡せるようにします

単純化と形の整理を鍛える練習

見たものをそのまま全部描くのではなく
何を残して何を省くかを考える練習
になります

明暗と階調を鍛える練習

色を使わないぶん
まず明るい・暗いの整理に
集中しやすいです

色を鍛える練習

いきなり色数を増やしすぎず
少ない色で色同士の関係を見た方が
整理しやすいと思います

人物と動きを鍛える練習

止まった形ではなく
動きの流れや重心を見る練習に
なります

迷うときは、次の章で
悩みから選んでみてください

↑ 目次に戻る

どの練習を選べばいいか

練習は、なんとなく選ぶよりも
何を鍛えたいかで選んだ方が続けやすく
結果も見えやすくなります

たとえば

  • 形をうまく省略できない
  • どこを明るくしてどこを暗くするか迷う
  • 色を増やすと破綻しやすい
  • 人物の動きが硬くなる
  • 映像や絵の見え方を言葉にできない

といった悩みごとに
向いている練習は違います

単純化や省略が苦手な人

がおすすめです

見たものをそのまま全部描くのではなく
何を残して何を省くかを考える練習
になります

明暗が苦手な人

がおすすめです

色を使わないぶん
まず明るい・暗いの整理に
集中しやすいです

色が苦手な人

がおすすめです

いきなり色数を増やしすぎず
少ない色で関係を見た方が
整理しやすいと思います

人物や動きが苦手な人

がおすすめです

止まった形ではなく
動きの流れや重心を見る練習になります

もし
そもそも自分が
何を鍛えるべきか整理したい場合は
先に
「絵を描くのに必要な知識の全体像
を整理した記事」

を見てから戻ってくると
練習を選びやすくなると思います

↑ 目次に戻る

練習を続けるための工夫

どんなに良い練習でも
続けられなければ意味がありません

僕が練習を継続できなかった原因を
振り返ると、大きく3つありました

  • 練習ができた日、できなかった日の
    一喜一憂がストレスになる
  • 何をどれだけやれば
    終わりなのかがわからない
  • 練習直前に
    「今日は何をするか」で悩んでしまう

そこで意識したのは、次の2つです

  • 毎日やっても
    負担にならない時間と内容にする
  • 事前に練習内容を決めておく

15〜30分に区切る

いろいろ試した結果
僕の場合は15〜20分くらいが
無理なく毎日続けることができました

そこで、忙しい日は15分
余裕がある日は30分と時間を決めて
取り組んでいます

時間や難易度については
個人差があると思いますので
ぜひ、ご自身でも
生活や集中力の負担にならない時間
計ってみてください

僕の場合は、長くやるより
少し物足りないくらいで終える方が
続けやすく、前日との比較もしやすいので
向いているなと感じました

事前に内容を決めておく

練習の前に
「今日は何をしよう」と考え始めると
それだけで気が重くなることがあります

なので、模写する作例、使う画材
描くモチーフなどは
できるだけ事前に決めておきます

僕の場合は、1日分として
参考にする写真とマスを
あらかじめ準備しておき
練習を始めたら
次に何を描くか考えなくていい
状態にしています

例えば上図の右側のように
マスと参考写真を用意したものを
練習前に準備しておきます

タイマーを使う

意外と効果があったのが
キッチンタイマーです

練習そのものは面倒に感じても
タイマーのボタンを押す
くらいならできます

僕は、タイマーを使い始めたら
すんなりと練習に入ることが
できるようになったので
やる気スイッチの代わりにしています

深呼吸の後にボタンを押す
という儀式をすると
ピッという音が
不思議とやる気にさせてくれます

マスを先に用意する

白い紙にいきなり絵を描くのは
意外と緊張感があります

失敗したらどうしようと
今でも考えてしまいます

でも
あらかじめマスがあると
すでに線が引いてあるので
その負担がかなり減ります
(定規よりフリーハンドの線の方が
失敗への恐怖心は軽くなります)

さらにマスがあることで

  • 全部埋めたくなる
  • 所要時間の目安になる
  • 並べて比較しやすい

といった良さもあります

練習が長続きしないときは
気合いよりも
「始めやすくする工夫」
先に作った方がラクな場合があります

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練習ごとのやり方と、やってわかったこと

ここからは、実際にやってみた練習を
簡単に紹介します

それぞれ、何を鍛える練習なのか
どうやるのか
やってみて何を感じたのかを中心に
まとめます

風景練習

トリミングして画を選ぶ

これは
描くつもりで自分で撮った写真を
トリミングして、その中から
どの画にするかを選ぶ練習です

僕は映像を作る練習もしたいので
16:9にしていますが
比率自体に特別な意味があるわけでは
ありません

候補がいくつか出た場合は、
何となくではなく
根拠を考えながら1つに絞ります

もし選べないのであれば
「目的」と「手段」が
曖昧になっている可能性が高いと思います

今回、僕が写真を撮ったときに感じたのは

  • 信号のまわりが面白い形
  • 空がきれい

の2つでした

これが今回見せたいものです
その主役を目立たせるために

  • 視線がどう動くか
  • 画面の収まりはどうか
  • 画面の隅に邪魔なものが入っていないか

といったことを考えながらトリミングしました

候補が多くて迷うときは
前項の「線を拾う」のように
ラインで考えて目の動きをイメージします

今回は、空をきれいに見せたかったので
左に決めました

この練習をしてみて
見せたいものを見せるための手段として
配置や視線の動きがあるのだ
と理解しやすくなりました

トリミングすることも大事でしたが
「選ぶ」ことで判断の精度が
上がったと思います

この練習をしたあとに読んだ
「風景画のレッスン」という本には
矢印で視線の流れを考えて
構図を決める練習方法が書かれていました

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写真や実景から線を拾う

これは
見えたものをそのまま写すというより
モチーフのどの線を選ぶと形が伝わるかを
見る練習です

情報量を落として
線の角度や長さ、粗密を見ます

細部まで描き込む前に
まずは大きな形や
特徴的な輪郭から拾っていくと
何を残して何を省くかが
見えやすくなります

やってみると
形を取ることだけでなく
情報を減らす判断そのものが
練習になると感じました

練習の基本ルール

  • 1マス:2~3分くらい
  • 10×10cmくらいで小さく描く
  • 形を正確に描く必要はない
  • 自分で撮った写真を使う

実際に何枚か描いてみると
どの線を拾うか?と考えはじめ
次第に思いつく限りのパターンを
描きだして比べてみたり
木の大きさを表す斜めの線は必要?
平行だけで十分?
斜めの線を使うとしたら
その理由は?など
色々考えるようになりました

線で単純化するので
視線誘導・画面の分割・リズムなどが

わかりやすいんだと思います

下図は写真を使わずに
実際に歩き回りながら描いたものです

この練習をやった結果

  • いつもと違う視点で
    散歩することができるようになった
  • ちょっとした空き時間でも描く
    という練習の選択肢が増えた

この練習はVisionという本の
「ライン」という項目を参考にしています
(本に練習方法が書いてあるわけではありません)

丸や楕円を使った省略との比較

今までは下図のように
丸や楕円を使って省略することが
多かったので比べてみました

描いているときは
気が付かなかったんですが
見比べてみるとラインで描いた方が
視線の動きがわかりやすいと感じました

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線で描く(散歩スケッチ)

下図は散歩中に
1マス:5~10分程度で
どんどん描いたものです

この練習をやった結果

同じような絵が並ばないように
いつもとは違う視点で
見ることができるようになりました

1メートルの円内から見えるもので
1ページ埋めるというものも
やってみたら楽しかったです

漫画のように
コマの大きさを変えると
画面に変化を作れるし
描いた順を説明できるな
なんてことも考え始めました

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線とグレーで描く(散歩スケッチ)

1マス:5~10分程度
日課の散歩中や室内で描いたもので
ボールペンの輪郭線に
マーカーや筆ペンで色を付けたものです

この練習をやった結果

次項からの
「白」「黒」の2色で描く
「白」「黒」「グレー」の3色で描く
と描き比べてみて
初めて分かったんですが
輪郭線があるか、ないかで
全然脳みその使い方が違いました

輪郭線がある場合は
あくまでも輪郭線に影や質感を
描きたしている感覚で
明暗で考えているわけでは
ありませんでした

輪郭線がない場合は
純粋に明暗で塗り分ける
必要があります

「白」と「黒」の2色で描く

練習方法(筆ペン/デジタル)

  • 1枚7分で描く
    (1枚描いてみて時間を計測)
  • 9×5cm

とにかく「情報量を減らす」
「白と黒の形をデザインする」練習です

色も中間色も使えないので
どこを黒にするか、どこを白として残すか
を強く意識するようになります

最初は極端に感じますが
やってみて思ったのは
「必要以上に難しく考えていたな~
これで十分じゃん!」ということでした

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「白」「黒」「グレー」の3色で描く

練習方法

  • 1コマ:7分30秒
    1枚描いてみて
    何とか形になる時間を設定
  • 9×5cm
  • 筆ペン(薄墨/墨)
  • デジタル
    B(明度)=0、50、100

この練習をした結果

白黒2色にグレーが加わると
一気に選択肢が増えます

そのぶん少し楽にもなりますが
どこにグレーを使うかで
目が行く場所が変わってきます

選択肢が増える分
3階調で描くのが一番難しい
と考えているひともいるようです

白黒や白黒グレーで描くと
何を描いたかよりも
明暗のパターンそのものの
おもしろさに目を向けやすくなります

粗密や視線の流れ、リズム
形の面白さに集中できるので
この段階で目を引かなければ
色をつけても強い絵に
はなりにくいのだと感じました

こうした、何を描いたか以上に
明暗のパターンが大事だという考え方は
『Making Color Sing』
『ルーミスの
クリエイティブイラストレーション』
『フォトグラファーズアイ』に
共通している内容でした

3色に増えると選択肢ができる

実際に描いてみると
2つパターンを思いつき
どちらにするか迷うものもありました

ここで重要になってくるのが
目的と手段の一致です

「空を見せたい!」
という目的が明確ならば
どちらにするか迷うことはありません

見せたいものが明確
  ↓
描きやすい
  ↓
鑑賞者も見やすい 

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3色に増えると選択肢ができる

3色目のグレーをどのように考えるか
という考え方についてです

《質問》
3色目のグレーを使って
トンネルの出口を目立たせるには
どうすればいいでしょうか?

《答え》

このコントラストの考え方(使い方)が
できるようになったら
写真を見たまま「再現」するのではなく
画として意図的に絵として

「再構成」しやすくなりました

上手い人の絵はベタ塗りに見えても
絵具の溜まりや色ムラなどの隠し味を使って
コントラストをコントロールされています

コントラストには「明度」だけでなく
「色相」「彩度」
もあります
上手いと思う人の絵を見るときに
コントラストに着目してみてください
隠し味に気付けるようになると
自分でも使えるようになります

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「墨」「薄墨」「水筆」で描く

練習方法

  • 1コマ:6分
  • 9×5cm
  • 筆ペン(墨/薄墨)、水筆

墨の濃さを変えたり
水筆でぼかしたりすることで
白黒だけでもかなり幅が出ます

つい色々と
ボカしたくなってしまいますが
意図的にボカさないと
ただ見づらいだけの絵
になってしまいます

ボカしを使うメリットは
味がある、焦点を作りやすい
中間色を作れるので
距離感を表現しやすいなど
がありました

ボカしを使うデメリットは
筆致の技術、明暗のバランスの
良し悪しがわかりにくい
と感じたことです

作品としても練習としても
適切に使う必要があると思いました

水筆を使うとできること
  • グラデーション
    →視線の流れ(方向性)ができる
  • 中間色を作れる
    →色数が増える
    →コントラストの強弱が作れる
  • ぼかし
    →焦点を作ることができる
    (目立たせたい所以外をボカす)

ベタ塗りとグラデーションの特徴

  • ベタ塗り(方向性がない)
    →「明暗のパターン」「輪郭」目立つ
  • グラデーション
    →「グラデーションの方向性」目立つ

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「茶」「グレー」「白」の3色で描く

練習方法

  • 1コマ:6分
  • 9×5cm
  • クラフト紙・筆ペン(薄墨)
    色鉛筆(白)

この練習をやった結果

「白」「黒」「グレー」と
使う色数は同じ3色ですが
白を描くという点が全く違いました

色鉛筆の場合
力加減でグラデーションを
かけることもできるので
焦点(目立たせたい所)を
作りやすくなります

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「茶」「グレー」「黒」「白」の4色で描く

練習方法

  • 1コマ:7分30秒
  • 9×5cm
  • クラフト紙・筆ペン(墨/薄墨)
    色鉛筆(白)

さらに黒を足すと
焦点を作りやすくなります

この練習をやった結果

茶・グレー・黒の3色で
最低限の明暗を作って
白で焦点を作る、という方法が
一番使いやすかったです

ただ、今回の描き方では
白をベタ塗りにしていないので
「白」「茶」「グレー」「黒」の
パターンとは言えないかな
と思います


こうした、何を描いたか以上に
明暗のパターンが大事だということは
『Making Color Sing』
『ルーミスの
クリエイティブイラストレーション』
『PHOTOGRPHER’S EYE』に
共通して言及されていました

まず白黒の段階で
画面の強さを考えることの大切さは
絵も写真も共通しているようです

そのうえで、階調を増やしていくと
判断することもさらに増えていきます

「3~4階調で描く」で参考にした本
この章の末に風景画について
参考にした本も紹介しています

その本も単純化や
白黒で描く重要性について
書いてありましたが
明暗のパターンの重要性について
特に重要だと書いてあった本を
ここで紹介します

Making Color Sing
色彩と構図が奏でるハーモニー

脱初心者向けの透明水彩の
ノウハウが詰まった本です
[Amazonで見る]

新装版 ルーミスの
クリエイティブイラストレーション

心構えや制作過程の解説など
イラストレーター志望に向けた本
[Amazonで見る]

PHOTOGRPHER’S EYE
改訂完全版
写真の構図とデザインの考え方

いい写真を撮るカメラマンの頭の中を
図解と言語で分かりやすくまとめた本
[Amazonで見る]

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3→5階調に明度を増や

練習方法

  • 以前描いた「白」「黒」「グレー」に
    B(明度)=25、75の2色追加
  • 1枚:7分30秒

前回使用したグレー(B=50)より
明るいグレーか暗いグレーかを判断して
加筆します

明度に限りがあるので
詰め込みたい情報を

すべて描き込めるわけではありません
3階調で描くときに切り捨てた情報

中から次に必要な情報は何か?を考えて
優先順位の高い順に

情報を追加していく必要があります

やってみた結果
情報の優先順位と根拠を考える練習

だと思いました
一番見せたいものが決まってないと

判断できません

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5階調の練習の失敗例

下図は、最初から
5階調くらいで描こうとして上手くいかず
結局3→4→5→7階調と
階調数を増やしていったものです

見た目で明るさを判断して
グレーの明るさを選んでいるので
色幅にメリハリもなく
いつになったら終わりなのかも
明確ではありません

また、最初から5階調で
描こうとしたときは
純粋に写真の明暗を再現しよう
と思って描き始めたんですが
途中で自分が何をやっているのか
分からなくなりました

失敗した理由は、自分が画として
「再現」しようとしているのか
「再構成」しようとしているのかを

混同していたからだと思います

「再現」も「再構成」も
どちらも重要な練習ですが
混同していては迷走
するばかりです
ただ何となく手を動かすのではなく
目的を明確にして描く必要があります

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最小限の明度数を探す

練習方法

  • 1枚:15分
  • 白~黒(無彩色)で描く
  • 無彩色→カラーバランスで
    色変更(白黒に飽きたから)

自分が表現したい写真のイメージを
形にするのに必要な最小限の明度数と
形を探す練習です
(4階調を目標→ムリだったんで増やしました)

この練習は「Vision」の
「シェイプ」「明度」を参考に
やってみました
(本に練習方法は書いてません)

さすがに無彩色の練習に飽きてきたんで
カラーバランスを使って参考写真の印象に変更
(これが、なかなか面白い!)

やってみた結果

  • 自分が表現したい明暗(階調)は
    何を表しているのか?
    固有色?陰影?距離感?
  • 自分が表現したい画に必要な情報は何か?

について考えることになりました

上手く描くのではなく
短時間、最小限の明度と形で描くことで
この画で自分が何を表現したいと

思っているのかを認識すること
ができるようになりました

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カラー3~5色で描く→色数を増やす

3〜5色くらいに絞って描くと
複雑な色の関係を考えなくていいので
色を選ぶ負担が減るぶん
色同士の関係を見やすくなります

色数を増やせばいいわけではなく
むしろ絞った方が
頭の描かを整理できることも多いです

スポイトを使わない場合は
自分の感覚で近い色を探す力が
鍛えられます

逆にスポイトを使うと
実際の色との差に気づきやすくなります

スポイトツール不使用

最小限の色数に絞ってから必要な色を追加

練習方法

  • 20分で3~5色くらいの色数で描く
    その後10分で色数を増やして加筆

 

やってみた結果

「意味のある色」を「自分の意思で選ぶ」
という
必要性を実感しました

色は隣に色を並べたときに
「関係性=意味」が生まれます
隣の色と比べて明度は高いか低いか
彩度、色相はどうかといった感じです
隣り合った色同士の関係性によって
立体感や画の印象、光の色を感じます

「3~5色で描く」には
隣り合う
色同士の関係性を
理解している必要があります
なんとなくでは色が選べません

この練習はVisionの
「カラーキー」を参考にやってみました

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スポイトツール使用

写真から色を拾う場合は
少しずれただけで、全然違う色を
拾ってしまうことがあるので
どの明度と色味を選ぶのが
難しかったです

結局
光があたっている部分の色や
影の中の色など
明確な色の関係性のイメージがなければ
適切な色を選べないと思いました

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窓からの景色を描く

外に出なくても
身近な景色を観察して描けるのが
良いところです

空や建物、木や道路など
毎日少しずつ変わるものを
見ながら描くと、色や明るさの違いに
気づきやすくなります

続けてみると、いつも使いがちな色や
描き上がりの明るさの癖にも気づけました

僕の屋外スケッチのハードルは
空、雲です
最初に塗る空が上手くいかないと

テンションが下がります

本番の屋外スケッチでガッカリしないように
久しぶりの屋外スケッチの前に

作業部屋の窓から見える夕日を描きました

雲も明るさも変わるんで20分で強制終了

画材:透明水彩+白ガッシュ

5日くらい続けたら

  • いつも使う絵具や考え方
  • 描きあがりの明るさ
  • 改善点

などが分かってきました
たまにしか描かないと見過ごしていたと思います

景色

まだ屋外スケッチを始める前のことです

水彩絵の具に不慣れなまま
屋外でスケッチを始めたら
上手くいかずに嫌になってしまう
と思ったので
絵の具に慣れるために
作業部屋の窓からの景色を
定期的に描いていました

時間帯も天候もバラバラなので
いつも初めての景色を
描いているようでした

本を見て
この練習をしたわけではありませんが
「ネイサン・フォークスが教える
ランドスケープ水彩スケッチ」で
同じ景色を違う時間帯で描く練習
ということで紹介されていました

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YouTubeを使ったスケッチ

屋外スケッチをすく前に
YouTubeの街歩き動画を見ながら
スケッチの練習をするのもおすすめです

  • 時間をかけてしっかり描く
  • 線だけで手早く描く
  • 白グレー黒の3色で明暗を捉える
  • カラーで描く

などフィルムスタディーには
目的に合わせた多くの練習方法がありますが
僕がやった練習は
描きたい!と思った画面で一時停止して
1分間で描き切るというものです

2分もやってみましたが
しっかりと描こうとし過ぎてしまったので
気軽に練習には向きませんでした

上図はYouTubeを使った練習ではなく
実際に電車内で描いたものですが
僕が1分の練習で描いていたのは
こんな感じでした

YouTubeを使ったスケッチの注意点

Google マップのストリートビューは
広角のレンズを使用しているので
実際に肉眼で見たときの印象と比べて
奥行き方向に伸びて見えます

YouTubeの映像
ストリートビューほど極端ではないものの
スマホやGoProといったアクションカメラで
撮影されていることが多いため
全体的に広角気味の映像が多いと言えます

下の図は単純に窓の奥行きを
半分にしただけです

絵の初心者にありがちな
奥行き方向を長く描いてしまう
という失敗を助長しかねない
ので
奥行き方向が長く映っているのかもしれないと
気に留めておいてください

練習に使ったYouTubeのサイト

ぼなぺTV Bonapetv
https://www.youtube.com/@tvbonapetv1035/videos
イタリア在住の日本人のグルメYouTube
イタリアの田舎の街歩きが
スケッチにおすすめです

僕も実際にいくつかの動画で練習してみましたが
その中のひとつがこちらの動画です

Kraig Adams
https://www.youtube.com/@kraigadams
海外の山歩きYouTube
日本では考えられないような絶景です

詳しくは調べていませんが
このかたは映画監督もしているようで
画として決まっている風景が多く
描きやすいです

他にも旅番組やドライブ動画、ニュースなど
いくつかの動画で
目的にあわせて練習しました

ぜひ、気軽にやってみてください

風景練習で参考にした本


Vision ヴィジョン
―ストーリーを伝える:色、光、構図
線で単純化すること、明度の整理
画として再構成する考え方の
参考になりました
[Amazonで見る]

風景画のレッスン
形・構図・色の基礎知識
構図、視線の流れ、画面の収まりを
考えるときの参考になりました
[Amazonで見る]

ネイサン・フォークスが教える
ランドスケープ水彩スケッチ
風景を単純化してとらえる感覚や
短時間で印象をつかむ感覚の
参考になりました
[Amazonで見る]

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人物と動きの練習

動画を使った人物クロッキー

止まった写真ではなく
動いている人物を見ることで
形そのものより流れや重心に
意識が向きやすくなります

短時間で描くので
細部を追うよりも大きなリズムや
勢いを見る練習になります

人物をきれいに描くことより
まず動きを感じ取ることを
目的にすると取り組みやすいです

本のポーズ集の模写では
時間を測るのが面倒といった方には
1、2、5分などでポーズが切り替わる
YouTube動画を使うのがおすすめです

ここでは
僕が実際に使用したことがあるサイトを
紹介します

練習結果をSNSに投稿するときは
利用条件を確認してください

GES DRAW PARTY
じぇすどろパーティ

YouTubeチャンネルはこちら
https://www.youtube.com/@GESDRAWPARTY

20分ほどの動画です
静止画像ではなく
モデルの人がポーズをとって
止まっているだけなので
慣れないと、少し難易度が高い
と感じるかもしれません

太めのペンを使ったら
ボールペンなどの細いペンと比べて
細かい部分を描くことができなくなるので
省略しやすくなりました

つい描き過ぎているなと思ったり
絵柄を変えてみたいなと思ったら
ペン先の太さを変えてみてください
思わぬ発見があるかもしれません

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New Masters Academy

New Masters Academy は
人物デッサンや絵の基礎を学べる
オンライン講座サービスです

メインは有料会員向けですが
無料でも公式YouTubeで
クロッキー用のモデル動画や
描き方のレッスン動画を
見ることができます

こちらは英語のサイトですが
PCでは日本語字幕もつけることができます

クロッキーをする場合の
YouTubeチャンネルはこちら
(35分くらいの動画で静止画像です)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7EWYwaF6E-FZ8JiBlz2tF1DQUCw-GCmn

クロッキーをする場合の
YouTubeチャンネルはこちら
(1時間以上の動画もあり時間はバラバラ
モデルがポーズをとっている動画です)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7EWYwaF6E-HJOLcdw6bLbtsB85yIPK6a

練習を続けていても
急には上手くなれません

自分の描き方が間違っているのかと
不安になったとき
僕は上手い人が描いている動画を見て
安心することができました
多分、自分と比較して
目指すものが具体的になったから
だと思います

熟練の人が
どのようなスピード感で描いているか
興味のあるひとはこちら
色々な描き方で描いています
(字幕がなくても参考になります)
https://www.youtube.com/playlist?list=PL7EWYwaF6E-GiaE31csl_6c8tlifE8Nb5

下図は動画を参考に
描き方を真似したものです

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電車スケッチ

実際に人物を見て描く場合
相手に不快感を与えないように
配慮する必要があります

  • じろじろ見ない
  • 個人を特定できるような絵は
    SNSにあげない

など
ルールが決まっているわけでは
ありませんが、人それぞれ
配慮してスケッチしています

「描かせていただいている
という感謝の気持ち」
「アイデアをもらっている」
といった考え方や心構えなどは
栗田さんの「CAFE SKETCH」
参考になると思います

カフェスケッチ / CAFE SKETCH
感じることはタカラモノ

栗田 唯 著
[Amazonで見る]

短時間で姿勢やシルエットを
捉える必要があるので
観察と判断のスピードが鍛えられます

長く描けない前提だからこそ
どこを見るか、何を捨てるか
が大事になります

完璧に描くより、限られた時間で
何を拾うかを学ぶ練習だと思います

僕は週末に電車に乗ることが多いんですが
2023年から、その中で
人物スケッチをするようにしています

帰りの電車、3駅分
僕の両隣に人が座っていなかったら描く
とルールを決めたら
作業的に描く時間を確保することが
できるようになりました

最初は見たまま描いていましたが
砂糖ふくろうさんの
「10パーセントに力で描く
初めてのジェスチャードローイング」

参考に練習した結果
全身を描くようになりました

10パーセントの力で描く
はじめてのジェスチャードローイング

砂糖 ふくろう 著
[Amazonで見る]

どんな仕草が
どんな印象を与えるのか
といったことをメモ書き程度に
描くようになりました

これは僕にとって大きな変化でした

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まずどれから始めるか迷ったときの目安

いきなり全部やる必要はありません
迷ったら、今の悩みに近いものを
1つ選ぶだけで十分だと思います

  • まず手軽に始めたい
    → 白黒2色
  • 明暗を整理したい
    → 白黒グレーの3色
  • 色に慣れたい
    → 色数を絞る練習
  • 外の景色を見ながら描きたい
    → 窓からの景色、散歩スケッチ
  • 人物の動きを見たい
    → 動画クロッキー

最初は
続けやすそうなものを1つ決めて
15分だけ試してみるくらいで十分です

次の一歩

どの練習をするか考える前に
まず自分にどんな知識が必要なのか
整理したい方は
「絵を描くときに必要な
知識の全体像を整理した記事」
をどうぞ
自分に必要な練習を選びやすくなります

そのうえで
今回の練習で参考にした本を含め
分野ごとの本を探したい方は
「絵の勉強におすすめの本を
難易度・読む順番つきでまとめた記事」

もあります

僕も毎日練習したいと思いながら
なかなか続けられませんでした

でも、このやり方にしてから
少しずつ続けやすくなりました

今では時間ができたときに
まとめて練習をするより
毎日少しずつ練習をした方が
ラクだと思っています

以前の僕と
同じように悩んでいる人の
助けになればと思っています

まずは気になったものを1つ選んで
短い時間でも手を動かしてみてください

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