他の人は
どうやって混色しているんだろう?

そう考えたことはありませんか

僕も、他の人の混色方法には
かなり興味があります

もともと僕は混色が苦手でした

混色の途中で
自分が何をしているのか
何をすれば作りたい色が作れるのか
わからなくなる
ことがよくありました

2005年にアニメ背景会社に就職してから
透明水彩の入門書や
混色に関する本を読みながら
少しずつ混色の考え方を
身につけてきました

今は
いきなり正解の色を作ろうとするよりも
いくつかの考え方に分けて
混色を見るようにしています

この記事では
混色が苦手だった僕が
「なんとなく絵具を混ぜる状態」
から抜け出すために
意識するようになった
3つの考え方
をまとめます

混色の理論を網羅的に説明する
というよりも
実際に色を作るとき
迷わないための判断基準として
読んでもらえたらと思います

「赤」「青」「黄」でグレーを作る

明るいグレーと暗いグレーで使う色

まず最初に意識するようになったのは
「赤」「青」「黄」で
グレーを作ること
です

普通は絵具の3原色の
「赤」「青」「黄」を使うんですが
僕が教えてもらった方法は
下図のような色を使います

明るいグレーを作る
  • ピンク
  • ライトブルー
  • レモンイエロー
暗いグレーを作る
  • ピンク
  • コバルトブルー
  • ローアンバー

使う色の選択肢が少ないと
混色で迷いにくくなる

混色が苦手だったころは
微妙な色を作るために
最初から微妙な色を使っていました

「赤っぽい緑」や
「黄っぽい茶色」のような
複雑な色を混ぜて
なんとなく調整していたので
途中で自分が何をしているのか
わからなくなることがよくありました

「赤」「青」「黄」で
グレーを作る練習をすると
考え方がシンプルになります

「赤」が足りなければ「赤」を足す
「青」が足りなければ「青」を足す
「黄」が足りなければ「黄」を足す

選択肢が少ないぶん
自分が何をしているのかが
わかりやすくなり
僕にとっては
混色の苦手意識を減らすきっかけに
なりました

絵のほとんどの色はグレーと言われますが
アニメ背景で描くものは板や壁、地面など
彩度の低い色がほとんどなので
迷わずに速くグレーを作ることが
重要になります

具体的には下図のように
段階的なグレーを作ることができます

彩度を落とすのか、落とさないのかを考える

この考え方を
意識するようになったきっかけは
分裂3原色の考え方でした

同じ「赤」でも
「黄っぽい赤」と「青っぽい赤」
があります

青や黄にも同じように
色味の違う色があります

この違いを意識すると
鮮やかさを残したまま
色相をずらしたいのか
あえて彩度を落として
落ち着いた色にしたいのかを
考えやすくなりました

上図の②と③を比べると
明らかに③の彩度が低くなっているのが
わかると思います

これによって
彩度を「下げたいのか」
「下げたくない」のかという観点で
混色ができるようになりました

分裂3原色や
色相・彩度を使った混色の考え方は
別の記事でもう少し詳しく整理しています

グレーに色を付ける

グレーを基準にすると
暖色と寒色を考えやすい

最後は
グレーを基準にして色を付ける考え方です

先に「白」と「黒」などで
作りたい明度に近いグレーを作っておき
そこに色を付けていきます

今までは
混色で彩度を落としていく方法ばかり
考えていました

でもこの方法だと
まず明度を決めてから
あとで色を付けます

「明度」と「色味」を
分けて考えることができるので
混色で迷ったときの
別の入口になると思いました

この方法を使えば
フラットなグレーだけでなく
暖色寄りのフレンチグレーや
寒色寄りのブルーグレーを
基準にすることもできます

「暖色/寒色」の使い分けも
シンプルに整理しやすくなります

「明度」と「暖色/寒色」を
分けて考えられるようになると
光の表現や色使いも
変わってくるんじゃないかなと思います

印象派をはじめとした画家たちの
色の作り方を見ていると
「純色+白」「純色+黒」のように
明度を基準に色を考えているように
感じることがあります

ただ、透明水彩では
白を混ぜるよりも
水や紙の白を使って
明るさを作ることが多いので
この考え方は
不透明絵具の方が扱いやすい部分も
あるかもしれません

まとめ

混色が苦手だったころは
作りたい色に近づけるために
どの色を足せばいいのかが
よくわかりませんでした

今は、いきなり正解の色を作ろうとするよりも
いくつかの考え方に分けて
混色を見るようにしています

  • 赤青黄でグレーを作る
  • 彩度を落とすのか
    落とさないのかを考える
  • グレーを基準にして色を付ける

この3つを意識すると
なんとなく絵具を混ぜるだけではなく
自分が何をしようとしているのかを
少し整理しやすくなりました

混色に唯一の正解があるというより
色を作るときの考え方を
いくつか持っておくと
迷う時間を減らせるんだと思います

色相・彩度・分裂3原色など
混色の仕組みを
もう少し整理して知りたい方

「混色を色相や彩度から考える記事」
参考にしてみてください

【あわせて読みたい記事】

混色や色の勉強に使える本を探したい方は
「初心者〜中級者向けの絵の勉強本を
難易度と読む順番つきでまとめた記事」

も参考にしてみてください

絵を描くときに必要な知識の
全体像を知りたい方は
「形・空間・光・色・構図・表現の関係を
整理した記事」
もあります

実際に手を動かしながら
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「30分でできる絵の基礎練習と
描く習慣の作り方をまとめた記事」

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