グランド・ブタペスト・ホテルと聞いて
まっさきに思い浮かべるのが
濃淡2色のピンクのホテルの正面の画像だったので
アニメかな?と思っていました
そのくらい事前情報なしの状態で観たんですが
この映画を観ていて感じたことは
模写したい!でした
下の動画は20世紀スタジオ公式チャンネルの予告編です
とにかく模写したら
今までとは全然違う視点で描けるようになるかもしれないと思いました
その理由は以下の3つ
- 一点透視、左右対称の構図が比較的多い
- 陰影による立体感ではなくて固有色の違いで見せる画面が印象的
- 模型や望遠を使った平面的な印象の映像が使われているため
平面的なデザイン画のように見えるときがある
映像を見て、立体的な絵画表現とは全く違った印象を
受けたからです
どうやら監督のウェス・アンダーソン作品は
基本を身につけたうえで敢えて基本から外すことで
独特の世界観を表現しているようです
例えば左右対称の画面などは単調だからやめなさいと
初心者は注意されると思いますが
このグランド・ブタペスト・ホテルでは何度もでてきます
他の映画では見かけない画面だからなのか
左右対称の画面は印象に残りました
もし何度かフィルムスタディーをしたことがあるという方は
この作品でもやってみてはいかがでしょうか
今までとは違った視点が手に入るかもしれません
他にも映画を観ていて
フィルムスタディーしたいなと思った作品があります
(作品名と描きたいと思った理由は以下の通りです)
- ラストエンペラー
宮殿の巨大感、構図の工夫・視線誘導の数々 - 神々の山嶺
シンプルな色数で山々のスケールの大きさと迫力を表現 - ロードトゥーパーディション
白黒映画のような低彩度の画面、暗部が闇に溶け込むような明暗表現 - The Fall/落下の王国
大自然や歴史的建造物と原色のような衣装の対比
どちらかというと上記の作品は
影で画面を区切ったり明暗がカッコよかったりといった
絵画表現のような印象です
最近は長くディズニー映画に関わった方が書いた「Vision」という本で
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自分で撮った写真を使って
小さくシンプルにサムネイルを描く練習をしています
そのおかげか
映画を観ていてもなんとなく工夫しているポイントに
気が付くようになってきた気がします
もし、絵や映像の業界を目指している方で
まだフィルムスタディーをしたことがないという方は
一度フィルムスタディーをしてみてはいかがでしょうか
映画や身の周りを
今までと違った視点で観ることができるようになると思います
以下はグランド・ブタペスト・ホテルのアマゾンプライムのリンクです
(2024年5月20日現在アマプラ会員は無料視聴できるようです)
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